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超自己満足小説
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何度このセリフを繰り返しただろう・・・。
「だーかーらー、平のお母さんに頼まれただけだって!!」
なぜか「プールサイドで親しげにタオルを渡してた」という情報が広まり、わたしたちの関係をしつこく聞かれる羽目になってしまい。
「幼馴染なの」とだけ言えば、ほとんどの子は「ふ~ん」と言って、納得してくれる。
でも、たま~にいるんだよね。
「あんた、彼女気取り?」
「違いますって。」
なんで二年の先輩まで押しかけてくるのよっ。
「ああもういい加減にして!!こっちだって、迷惑してんのよ!あんなのとウワサになるなんて、冗談じゃない!!」
机をバンバン叩いて怒りまくった。
「あ・・・」
うわ、サイテー。
なんかみんな、すっごいひいてんですけど・・・。
「分かった分かった。幸の言うことを信じてるよ。」
「・・・ありがとう、なっち。」
「幸と西野くんは、ただの幼馴染なんだよね?」
「あったりまえじゃない。」
なっちの言い方にちょっと引っかかったけど、そこは素直に頷く。
「じゃあさ・・・。」
「ん?なになに??」
なっち、どうしたの?顔が赤いよ??
「私、告ってもいい?」
「ん?だれに?」
「・・・西野くん。」
はあ??
「うそ、まじ?なんで??」
「なんでって・・・好きだからよ。」
そりゃそうだろうけどね、でも。
「ねえ、悪いこといわない。やめといたほうがいいって。」
「どうしてよ~。」
「そりゃ・・・」
チビだし、おしゃべりでうるさいし、バカなことばっかり言ってみんなを笑わせて・・・ってあれ?
それって、今の平には当てはまらない。
「性格悪いから。」
「そんなことないよ。西野くん、クールでかっこいいもん。」
菜摘は目を細めて、ちろりとわたしを見た。
「とかなんとか言っちゃって。やっぱりホントは好きなんじゃないの?」
「ない!!そんなことは断じてありえない!!」

「なんでお前が来るわけ?」
不機嫌そうな顔で、平がわたしを見下ろす。
「頼まれたからよっ。」
好きで伝書バトのまね事なんてしているわけじゃないもん。
ふてくされながら、菜摘からの伝言を伝える。
「明日の昼休みに、水球部部室裏に来てだって。」
ほんとに。
こういうことって、男がいちばん嫌がるって、雑誌のアンケートにも書いてなかったっけ?
「ふうん・・・。」
伝言を聞いた彼は、まだ不満そうに私を見ていた。
「ちゃんと来てよね。きっちり伝えたんだからさ。でないと、あんたとの変なウワサ、流されちゃうのよ。」
「・・・・・。」
「逃げないでよね?」
「誰が逃げるかっ」
平の視線がそれたのを機に、わたしは自転車の鍵をはずした。
「じゃ。」
「ん?ああ。」
用事はすませたわ。
さあ、早く帰って再放送のドラマを見るんだ。
「おまえ、あのさ・・・」
「なに?!急いでんのよっ。」
「・・・もういい、分かった。」
じゃあね、と言ってペダルを漕ぎ出す。
ここから家までは5分とかからないけど、オープニングから見たいのよ。
気をつけろよ、と後ろから声がする。
わたしは振り返りもせず、一目散に家に向かった。

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プロフィール
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綾部 叶多
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当ブログについて

はじめまして。
こちらは綾部叶多が管理する妄想小説ブログです。
管理人の萌えツボをひたすら刺激するためだけの話がおいてあります。
管理人はリアル生活において低血糖なため、糖度が若干高めになっております。
お口に合いますか存じませんが、よろしければどうぞご賞味くださいませ・・・。




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