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超自己満足小説
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「は~あ、明日帰るのかあ・・・。」
和希は敷かれた布団の上に転がった。
「和希、今夜こそ起きてろよ。」
「そうだ。二日ともちゃっちゃと寝やがって。」
「・・・ごめん。」
和希がうな垂れているので、「いじめるのはその辺にしておけ」と守に注意される。
「そうそう、俺みんなと語り合いたかったんだよねえ。」
枕を抱えた和希がずるずると寄ってくる。
「こうして話をするのも、なかなかないじゃない?」
「そうだな。寮生はいいけど、俺ら自宅なヤツは夜に会うことなんてないよな。」
「じゃ、語ろう!何を話そうかな・・・。」
そこへ他のメンバーが大きなビニール袋を持って入ってきた。
「ちぃーっす。飲み物お持ちしましたー。」
袋の中身はさまざまな飲料の缶。それぞれ好きなものを手にとって開く。
「かんぱ~~い。」
会話は進み、時刻も深夜になってきた。
最終日の疲れのせいか、ぼつぼつ寝る人も出てきた。
「ついに中村ダウン。」
「え~、俺に起きてろって言ったくせに・・・。」
和希は不満そうに飲み物を口にした。
「か~ずき~?」
「あれ、樋口、寝てたんじゃなかったの?」
「もったいなくて、寝てられるかボケェ。」
なんだかいつもと様子が違う。
「うわっ、酒くせえ。だれだよ、アルコール入ってるの買ってきた奴。」
「健全な飲みにしようと思ってたのに・・・。」
「あああ~?酒なんか飲んでねえよ、くぉらぁ~。」
「・・・飲んでる。ぜってー飲んでる・・・。」
樋口は和希にどんどん近づいてくる。
「な、なに?」
「なあ和希、おまえ、俺に何隠してんだ?」
「え?」
「秘密があるって言ったよなあ、あれ、いつになったら教えてくれるんだ?」
「あ、そ、それは・・・。」
「俺、お前のこと、すっげえ大事な友達だと思ってんだよ。すっげえすっげえ好きなんだよ。俺のこと、もうちょっと信用してさあ、ヒミツ、教えてくんねえ?」
和希は硬直している。
「ほら、酔っ払い樋口、和希に絡むなって。」
守が樋口の腕を掴み、身体を離そうとする。
「触んなよ。どーせおめーも知ってんだろ?なあ、俺、そんなに信用できねえ?」
「そんなことないよ、樋口。」
和希は困った顔をしながらも、樋口の両肩を掴み、正面に対峙した。
「樋口のこと、ちゃんと信用してるから、ね。」
そう言って微笑みを見せた。
「うわっ!やべえ、和希ぃマジかわいい・・・。」
「あ、ちょっと、ちょっと!!」
ZZZ・・・。
樋口は和希の胸元に顔を埋めると、寝息を立て始めた。
「おい、離れろ。」
「うううんん・・・かじゅきぃぃ・・・」
純が樋口を引き剥がして布団に転がす。
「・・・危なかった・・・かも。」
カミングアウトさせられるところだった。それもみんなのいる前で。
和希はホッとしたが、それでも早く本当のことを樋口に言わなきゃな、と思った。

「なに?何にも覚えてないの??」
「う・・・、ごめん・・・。」
帰りの新幹線の中、樋口はうな垂れていた。
「まあいいじゃない、別に。何事も無かったわけだし。」
「もうこいつに酒飲ませんな。」
「・・・ほんとごめん。俺、何にもしてない?」
「うん、大丈夫だったよ。」
和希がそう返すと、純は大きくため息をついて言った。
「ふざけんな、抱きつかれたくせに。」
「え??抱きついたの?和希に??」
「あ、でも、大した事なかったし。」
「あああああ~~!!悔しい~~!なんで記憶ねえんだ俺!!」
教員が「樋口うるさい!!」と持っていたファイルでペシッと叩いた。
家に着くまで、樋口は激しく落ち込むこととなった。



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プロフィール
HN:
綾部 叶多
性別:
非公開
自己紹介:
当ブログについて

はじめまして。
こちらは綾部叶多が管理する妄想小説ブログです。
管理人の萌えツボをひたすら刺激するためだけの話がおいてあります。
管理人はリアル生活において低血糖なため、糖度が若干高めになっております。
お口に合いますか存じませんが、よろしければどうぞご賞味くださいませ・・・。




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