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超自己満足小説
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日曜日の朝、純と守は、和希に続いて寮を出た。
「あれ?お出かけ?」
「ああ、駅に用があって。」
二人は並んで歩く。
「・・・もしかして、同じこと考えてたりして。」
守はニヤニヤ笑いながら、純を眺めた。
駅に着き、改札へ向かう。
「同じ方向?」
「・・・みたいだな。」
隣の車両には、そう、あの人。
知らん顔をし続ける純に向かって、守は口を開いた。
「今日一日、俺に付き合わない?」

映画館は非常に混んでいて、中に入ることができなかった。
仕方なく、向かいのカフェに入る。
「くそっ、あの野郎、意外に段取りいいな。」
いらだつ純に、守は笑みを浮かべて言った。
「そんなに映画見たかった?」
答えは分かっているのに、守は意地の悪い質問をする。
「・・・なんでお前とお茶しなきゃならねえんだ。」
「嫌なら先に帰ってもいいのに。」
守は外に視線を送った。
「あ、出てきた。」
トレーをカウンターに返し、二人は店を出た。

「俺、何やってるんだか・・・。」
純は次第に落ち込んできた。
「だから先に帰ってもいいって言ったのに。」
遠くの席で、和希と樋口が楽しそうに食事をしている。
「ったく、和希も和希だ。人の気も知らねえで・・・」
「コーヒーおかわりする?」
「ああ。」
「まあ、今日一日くらい許してやれよ。・・・て、純、砂糖入れすぎ。」
「こんな苦えの、飲めるか。」
「だったら頼まなきゃいいのに。・・・意外に甘党だな。」
守は急に真剣な顔つきになって、言った。
「和希は、こうして誰かと出かけたりするの、初めてなんだよ。いい思い出になるといいけど。」
「・・・。」
純はそれっきり黙りこんでしまった。

先回りして、部屋で帰りを待った。
「おかえり。」
「ただいま。」
嬉しそうな顔を見て、ホッとする。
「楽しかった?」
「うん。」
和希はにこにこと答えた。
「そう、よかったね。今度は一緒に行こうね。」
「うん。」
あまりにも嬉しそうにするので、つられて顔が緩んでしまう。
そう、この子には、今まで我慢してきた分、いい思いをさせてあげたい。
その幸せそうな笑顔を、二人はじっと見ていた。


(和希と樋口のデート、密かにあとをつけていたのです。過保護なんだから・・・。)

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プロフィール
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綾部 叶多
性別:
非公開
自己紹介:
当ブログについて

はじめまして。
こちらは綾部叶多が管理する妄想小説ブログです。
管理人の萌えツボをひたすら刺激するためだけの話がおいてあります。
管理人はリアル生活において低血糖なため、糖度が若干高めになっております。
お口に合いますか存じませんが、よろしければどうぞご賞味くださいませ・・・。




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