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超自己満足小説
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入学式ですっげえ美人を見つけた。
俺の気分は急上昇♪
頭ん中で陽気なカンジの音楽が流れ始め、足取りも軽くなる。
鼻歌を歌いながら式場だった講堂を出て、校舎に向かう。
・・・ん?待てよ?
清稜学院って、男子校じゃなかった?
つーコトは、あの美人サンは、男??
あんな顔して、ついてんの??
途端に心は真っ逆様。
家から近いから、なんて理由で男子校なんて受けるんじゃなかった~!!

クラス分けの書かれた掲示板を見て、俺の名前を確認。
樋口 要・・・・・二組か。
確か成績順にクラス分けするって聞いたから、まあまあってトコか。
(一組じゃなくても、焦ったりはしない。俺は心の大きい男なんだ。)
教室に向かう途中、またまたあの美人サンを発見!
「和希、また同じクラスだな。」
へえ、和希っていうのか、あの子。
もう友達がいるってことは、中等部からの進級組か。
「よろしく~。守も純も一緒だってよ。」
ああ、なんてかわいらしい声。
背もそんなに高くないし、あれでここの制服着てなかったら、ぜってぇ間違えるだろ。
「二組の奴!中へ入れ!」
教師の声で慌てて教室へ入る。
担任も男かよ・・・。
入学して早々、俺の青春に一抹の不安を感じた。

迷うことなく、入部届けに「バスケ部」と記入して提出した。
進入部員の初顔合わせで、入部理由を聞かれ、
「バスケットマンですから!」と答えたけど、ネタが古すぎたのか反応はイマイチだった。
その日は練習もなく、俺は同じクラスの奴を捕まえ、一緒に帰ることにした。
「あ・・・。」
校門のところに、あの子が立っていた。
「お、九条じゃん。」
「三崎、知ってんの?」
「一応ね、俺も中学から清学だし。あいつ、三年の途中で編入してきたからよく知ってるわけじゃないけど。」
「ふうん。」
三崎はにやにや笑いながら俺の顔を見て言った。
「気になる?だよね、かわいいもんね。でも、近づかないほうがいいよ。会長や宮城が黙ってないから。」
「かいちょ・・・?誰それ?」
「一組の日下守のこと。中学の時生徒会長だったから、ついつい『会長』って呼んじゃうんだよね。ほら・・・」
三崎が目線で促した先に、すらりと背の高い男子生徒が歩いてくるのが見えた。
あ、あいつ、確か新入生代表で挨拶してた奴だ。
てことは、首席か。
「待ち合わせて、寮に帰るんだね。」
「え?寮?!」
思わず聞き返した。
「九条も会長も寮生だよ。宮城もね。」
寮生・・・てことは、間違いなく男子?!
固まってしまった俺の顔を見て、三崎は心底嫌そうな顔をした。
「あのさあ樋口君、一縷の望みを賭けていたようだけど、九条は男だよ?」
んなこと解かってるさ!!
俺は校門を出てすぐに「じゃあよ」と言って、自転車にまたがった。

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プロフィール
HN:
綾部 叶多
性別:
非公開
自己紹介:
当ブログについて

はじめまして。
こちらは綾部叶多が管理する妄想小説ブログです。
管理人の萌えツボをひたすら刺激するためだけの話がおいてあります。
管理人はリアル生活において低血糖なため、糖度が若干高めになっております。
お口に合いますか存じませんが、よろしければどうぞご賞味くださいませ・・・。




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