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超自己満足小説
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宮城はあまりやる気を見せず、自らボールを拾いに行こうとしない。
それでもシュートを1度決め、0-1で俺たちは負けていた。
「じゅ~ん!まじめにやれ~!」
あの声は?
ちらりと声のした方へ目を向けると、九条が応援に来ていた。
隣にはやっぱり日下。
何だか気分の悪くなった俺は、ボールを受けとると一気に駆け出した。
くそ!いいとこ見せてやる!!
ちゃんと見てろよ、九条。俺の、愛の、シュートだ!
「でええええい!!」
おおおっ。
点の入ったことを知らせる笛が鳴った。
「お前、バッカじゃねえ?」
俺の入れたのは二組のゴール。
顔面でボールを受けた下川が、地面で転げまわっている。
や、やべえ・・・。
恐る恐る声をかける。
「だ、大丈夫??」
「大丈夫のわけねえだろ!!」
下川を保健室に連れて行くとき、ちらりと九条を見ると、日下と一緒に大笑いしているところだった。

「見てたよー、すごかったねぇ・・・」
九条はまたクスクスと笑い出した。
「ま、まあな・・・。」
俺は脚を使うのは苦手なんだよ!!
ひとりやさぐれていると、九条は笑いをこらえながら言った。
「純がね、バスケってオウンゴールありなのかって・・・。」
そう言うと、またクスクスと笑う。
・・・う~ん、かわいい。
「和希、行くぞ。」
宮城が迎えに来た。
「あ、うん。じゃ、また。」
「あ、あのさ。」
俺は思いたって話を切り出した。
「え、映画、行かね?」
「映画?」
首をかしげ、きょとんとしている。
「うん、来週公開の、ほら、あれ。」
「・・・いいよ、行こう。」
俺はホッとして胸をなでおろした。
「じゃ、約束。」
「うん。」
九条は宮城に駆け寄ると、仲良く並んで帰っていった。

約束をした日曜日。
映画館のある駅の前で待ち合わせをした。
時間よりちょっと早めに来たつもりだったが、九条はもうそこに立っていた。
「おはよう。」
う~ん、私服もカワイイ・・・。
ちょっと大きめのパーカーにハーフパンツ。
袖口から覗く腕がなんとも・・・。
「混んでるかなあ。」
「ああ、でも前売り買っておいたから。」
「準備いいねえ。」
そりゃ、デートだもの・・・ん?デート?
俺、九条とデートしちゃってるの??
途端にヘンな汗が出てきた俺。
「どうかした?」
あああ、頼むからその上目遣いはやめてくれ・・・。

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プロフィール
HN:
綾部 叶多
性別:
非公開
自己紹介:
当ブログについて

はじめまして。
こちらは綾部叶多が管理する妄想小説ブログです。
管理人の萌えツボをひたすら刺激するためだけの話がおいてあります。
管理人はリアル生活において低血糖なため、糖度が若干高めになっております。
お口に合いますか存じませんが、よろしければどうぞご賞味くださいませ・・・。




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