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超自己満足小説
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男女の間に友情は成立するのか。
不朽のテーマだ。
男子校に通っている俺としては、女の子の友達ができるとは思ってなかった。
が、今、目の前にいるのは女の子だ。

「ねえ守、どこに行くの?」
思い切ってデートに誘った。
はっきりと『デート』と言ったのは、少しでも“意識”してほしかったから。
そんな俺の意向に気付かず、和希はひとつ返事でついて来た。
今、女の子の服を着せられた和希は、真っ赤な顔で俺を睨んでいる。
「かわいいよ、和希」
美少年は同時に美少女でもあるんだと、改めて思う。
俺の言葉に絶句して、ぷいっと横を向いてしまった。
・・・かわいい。
時折見せる女の子らしい仕草がたまらないんだよ。
ここからが、本番だよ。
俺は和希の手をとって歩き出した。

恥ずかしいのだろう。
ずっとうつむいたまま、俺に手をひかれている。
この調子じゃ、ショッピングなんてできないかな?
本当は連れ回したいけど、仕方なく映画館に入る。
期待していなかったが、映画はそれなりに楽しめた。

ベンチに座らせ、飲み物を買いに和希から離れる。
・・・遠目に見ても、やっぱりかわいい。
すらりとした手足を投げ出し(ショートパンツだけど、大股開きはしていない)、何か物思いに耽っている。
あれこれと表情が変わって愛らしい。
俺はその様子を、少し離れたところから見ていた。
ふと、淋しそうな顔を覗かせる。
その瞳を曇らせるものはなに?
もっとそばに感じたくなった。
俺がいるよ。いつもそばにいるよ。
衝動的に俺は、彼女の唇をふさいでいた。

戸惑っている。戸惑わせている。
そうさせているのは、明らかに俺。
「悪い。」
なんて、謝る気なんてないのに、思わず口から漏れた。
抱きしめれば、腕の中にすっぽり納まってしまうほど、細いのに。
耳元に唇を近づけると、甘い匂いがした。
「好きだよ、和希。」
和希は潤んだ目で、俺を見上げる。
ああ、俺にもっと力があったら。
君を苦しめるものから開放してあげられるのに。
力になりたい、守りたい。
そう言う自分の言葉が、空回りしているような気がしてならない。
和希はやんわりと俺を拒んだ。
なにがあっても、どんな姿でも、和希は和希なんだ。
俺はまた、自分を戒めた。

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プロフィール
HN:
綾部 叶多
性別:
非公開
自己紹介:
当ブログについて

はじめまして。
こちらは綾部叶多が管理する妄想小説ブログです。
管理人の萌えツボをひたすら刺激するためだけの話がおいてあります。
管理人はリアル生活において低血糖なため、糖度が若干高めになっております。
お口に合いますか存じませんが、よろしければどうぞご賞味くださいませ・・・。




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