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超自己満足小説
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こんなもんで,どうかしら??
土曜日、制服で行きたいよ。
私服なんて数えるくらいしか持ってないし、それも、家で着る程度のものしかないし・・・。
まさかスウェット上下みたいなので行くわけに行かないので、学校の帰りに途中下車して、服を選びに来たんだ。
ちょうどセールの時期でよかった・・・。
みんな気が早いのね。
もう夏物が半額になってる。
やっと暑くなってきたばかりなのに。
手にとったワンピの値札を、こっそり見る。
8900円の半額か・・・。
上下別のを買えば、着回しとかできるんだろうけど、私にそんなセンスはない。
一着でそれなりに見えるワンピに、ついはしっちゃうんだよね。
靴も買わなきゃ。
通学に履いてるローファーってわけにもいかないでしょ?
菜摘と来れば良かったんだろうけど、菜摘はあいつと並んで帰っていった。
女の友情なんて、そんなものよね。
靴屋に入ってサンダルを見て。
安かったから、即決して買っちゃった。
家に帰ってさっそく試着。
げ!足太い!!
サンダルから伸びた足がなんとも・・・。
でも、もう買っちゃったし、しょうがないのでこれで行くことにした。

はっきり言って、失敗です。
まず、映画館があんなに寒いと思わなかった。
映画好きって確かに言ったけど、映画館じゃなくて家でDVD見るくらいなの。
ワンピの袖は、気休め程度にしか付いていなくって、映画が始まってすぐに私の腕は鳥肌がたっていた。
部長に気付かれないようにパンフレットで肩を隠したけど、それでもまだ寒かった。
それから、サンダル。
ちょっと小さいなとは思ったのよ。
でも、サンダルって、少しはみ出すくらいがいいっていうじゃない?
お店のお姉さんもそう言ったのよ。
だけど、きっつ~い。
ストラップが食い込んでくるみたいで、そっちも暗闇にまぎれてこっそり脱いでしまった。
そして案の定、私は展開についていけず、途中から誰が誰だかわからなくなってしまい、「あれ?こいつさっき死ななかった?」などと心の中で問いながら見ていた。
ふと気付くと、部長が私を見ている。
「・・・寒い?」
小声で尋ねてきたので、私は素直に頷いた。
「はい。」
部長は重ね着していたシャツを脱いで、私に掛けた。
ふんわりと、柑橘系の匂いがする。
う~ん、部長ったら、さわやか~。
小さく「ありがとうございます」と言うと、部長は笑ってスクリーンに視線を戻した。

「ごめんね、気付かなくて。」
「いえ、部長が謝ることないですよ。」
部長はちょっと困った顔をして言った。
「部長って・・・俺の名前じゃないんだけど。」
「あ、ああ、すみません。呼びなれてるもんで、つい・・・。」
部長は苦笑した。
「じゃ、あの、南先輩・・・?」
「先輩も要らないんだけど・・・ま、いっか。呼び難いんだろうし。」
先輩(と呼ぶことにした)はふふっと笑った。
「私服、初めて見たけどかわいいね。でも、寒かったでしょう?映画どころじゃなかったんじゃない?」
図星です。
「いえ、そんなことはなかったとも言えなくはないんですが・・・」
「ああそうか、アクションものって、だめなんだっけ?」
「そんなことっ、ないですよ。ぶちょ・・・南先輩はどうでした?」
「俺?」
先輩は急に真顔になって言った。
「俺は・・・。北島さんが、気になってたから。」
このコメントに、どうりアクションすれば、正解なのでしょう??
先輩はまた笑顔になった。
「あはは、ごめん。今日はまったく言うつもりなかったんだけど。」
ああこの人は、すごく表情が変わるなあ。
くるくると変わるその顔をじっと見ていると、またもや真剣な眼差しになって、わたしと瞳を合わせた。
「ずっと気になってたんだ。俺と、つきあってくれない?」

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プロフィール
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綾部 叶多
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非公開
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当ブログについて

はじめまして。
こちらは綾部叶多が管理する妄想小説ブログです。
管理人の萌えツボをひたすら刺激するためだけの話がおいてあります。
管理人はリアル生活において低血糖なため、糖度が若干高めになっております。
お口に合いますか存じませんが、よろしければどうぞご賞味くださいませ・・・。




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