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超自己満足小説
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夜になるのが怖い。
ここのところ、ずっと純の様子が変だとは思ってた。
こないだみたいな事をされると、どうしたらいいのか分からなくなる。

まっすぐ帰るのがいやで、寄り道をした。
また、嫌なやつに会った。
基樹だ。
無視して通り過ぎようとすると、
「聞きたいことがあるんだけど。」
と路地裏に連れ込まれた。
「あんたさあ、ほんとに男、な訳?」
「言ってるイミが解らない。」
「守が、『女の子に手ぇあげるなんて』とか言ってたようだし。」
「はあ?そんなのあるわけないだろ。清学が男子校だって、あんただって知ってるじゃない。」
基樹は薄笑いを浮かべて言った。
「確かめてみれば、解ることじゃん?」
「なにすんだよ!離せ!!」
身体をまさぐる手を撥ね退けようとする。
と、表で誰かが声をあげた。
「おまわりさ~ん、フジョボーコーしてますよ!」
「くそ!」
基樹は和希を突き飛ばすと、声と逆の方向へ走り去った。
「おいあんた、大丈夫?」
「いたたた・・・」
腰を強かに打って立ち上がれずにいると、その人物は声をかけてきた。
「和希!!」
聞きなれた声がしてそちらを向くと、守が駆け寄ってくるところだった。
「寮にも戻ってなかったから、心配で・・・大丈夫か?」
「うん、平気。この人が助けてくれて・・・・あれ?」
立ち上がって振り返ると、そこには誰もいなかった。

「ごめん、また心配かけたね。」
しゅんとうな垂れた和希の姿がいつもより小さく感じ、守はまた純の言葉を思い出した。
『抱いたんだよ・・・』
抱かれたのか?本当に?合意の上で?それとも、無理やり?
無理やりだったとしても、こんな女の子の力じゃ、純にかなうわけがない。
それとも・・・。
身体を張って守ろうとしたくらいだ、純に想いを寄せているのかもしれない。
「守、本当に、ごめん。」
怒っていると勘違いしているのか、和希はまた謝罪の言葉を口にした。
「いや・・・」
聞きたいことは、山ほどある。
だが、言葉にして発するのが躊躇われる。
結局、何も言い出せないまま部屋の前で別れた。


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プロフィール
HN:
綾部 叶多
性別:
非公開
自己紹介:
当ブログについて

はじめまして。
こちらは綾部叶多が管理する妄想小説ブログです。
管理人の萌えツボをひたすら刺激するためだけの話がおいてあります。
管理人はリアル生活において低血糖なため、糖度が若干高めになっております。
お口に合いますか存じませんが、よろしければどうぞご賞味くださいませ・・・。




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